袖擦り合うだけで多少の縁というならば、姑とはかなりの縁があるのでしょう。
そう善行を積んだのだと思って、明日も行くか…。罵られたり悪口聞きに…。
大人だけど駄々っ子「もう帰る！」「さ、帰ろうか」
アルツハイマー型認知症の診断を受けている義母、今日はとうとう私が誰なのか忘れたり覚えていたりという状態でした。
心臓の治療のため入院したので、介護から離れてのびのびと過ごしているところに病院からの付き添い依頼…
入院中は外出できないと何度伝えようと、夕方にはソワソワして同居の息子の晩御飯を作りに帰りたがるし、どうしても帰ってやることがあるらしい。
なんでダメなんだと言うからダメな理由を説明したところで納得するはずもなく、大声出したり泣いてみたり、強行突破しようとしたり。車椅子のブレーキがかけてあっても、足でこいで前進します。ブレーキに怒ったりするも自分では外せず、疲れてやっと諦める。
消灯前に帰ると騒ぎ、一度真っ暗なロビーで15分ほど過ごしましたが、玄関が閉まっていることもわかるし、静かで真っ暗な中だんだんと落ち着いてくるのでなかなか効果的でした。
認知症の帰宅願望…そのうち帰ることも忘れるのかな…？
アルツハイマー型認知症、病気のせいだとわかっていても誰もが流せるわけじゃない。腹は立つ。
今日はどんな悪口言われるのかなぁと構えていたのに、拍子抜けするくらいひたすら眠ってました。ご飯だからと起こした以外、眠ってる。
帰りたいとか外出したいとか一切言うことなく。こんな感じなら付き添いも要らなかったかもってくらい。
早々に隣に付き添いベッドを設置して、夜中に備えてるところです。
朝までこのままぐっすり眠ってくれるといいな。(フラグかな)
22時消灯後、「痛い…痛い…足が痛い〜」「看護婦さーん、看護婦さーん！」そしてナースコール連打。
ナースコールを奪い復旧ボタンを押す(鬼嫁…)
足をさわれば痛がり、看護婦さーんと譲らないため、仕方なくナースステーションへ行き、来てもらうことに。
痛み止め持ってきてくれたんだけど、「痛み止めなんか効くかあんたが飲んどき！」そんなこと言ってくれるなよぉぉと思いつつ、来てくれたことで落ち着き眠り出したのでそのまま様子を見ることに。
そして10分後に「痒い…痒い〜」と体を掻きながらベソをかく。背中や腰を掻きながら「どこ痒いですか〜」「冷たいので拭きましょか〜」など声をかけると「いいです看護婦さんでもない人にそんなこと。もぉぉっ」と断られたので大人しく様子見てたら眠り出した。そこから11時過ぎまで10分間隔で痒いだの寒いだので起きるもしばらく眠り、次12時に「痒い…ちょっと起こして」とうとう起きてしまうのかも…
ベッドサイドに座り、落ち着いた様子で話し出す。足の痛みはない模様。どうやら私を認識していないようなので他人を装うことに。
「奥さんどこ悪いですの」「どこから来ましたの」「昨日初めて来ましたの？」といつもよりかしこまって話してくる。
私は昨日お腹が悪くて入院した同室者になり、「大変ですねぇ」なんて言ってみたり。しばらく語る。
「奥さんの顔、どっかで見たことある気がする…」嫁だからねぇ…笑っておく。そのうち横になるとすぐ眠り始めたので、見守る。
消灯前に少し寝たのでこのまま朝まで起きていられそうな気もするけど寝よう。
結果寝ておいてよかった…。3時間くらい眠ってたのかな。そこから起きてグズグズ。ナースコール押して呼びつけようとする義母。呼ばんでも用事は何やと阻止する私。だんだんとヒートアップするので諦めて来てもらうと、「部屋変えてください。あの人と居たくない。嫌いなんです。」
嫌われた…。
看護師さんがお嫁さんが見てくれてるんですよと言うも通じない。さっさと視界から消えるように付き添いベッドを移動し様子見。
まだ夜が明けないうちに起きて、「ベタベタする着替える。ここは着替えもさせてくれないずっとこれ着てる。夏やのに臭くなるやろ。看護師呼んで。」ものすごく偉そう…。新しい寝巻きを持ってきてくれたのに、着替えようとはしない…。寝巻きに文句をつけ、看護師に文句をつけ、もう帰るが始まる。「うわっぱり無い？ちょっと見て」ロッカーからタオルや下着を入れたバッグの中身を広げて「何も入ってない。もう何してんや。あの娘わ。もう戻して。」これを3度繰り返し最後は「もぉぉ！」とタオルを叩きつける。
ベッド柵を蹴ったりしてたけどそのうち静かに眠り始めたので、やれやれです。
面倒臭いのとはぁ腹立つ〜と思いつつ、もうすぐ帰る時間が来ると思えば付き合える。
そして朝ごはんを食べるとき、私に気付き「昨日何時に来てくれた？」と。夜は別のおばちゃんが居たそう。
こんな様子なのでやっぱり夜の付き添いが必要らしい。私もそう思う。今までもナースコール押して呼びつけていただろうし、業務進まないと思う。
嫁だからこそ言われるセリフ
相当腹が立っている時に言ってくるセリフ。
息子と別れろ！別れてしまえ！
です。同じ方いますか？もちろん本気で受け取らないし、むしろ面白がってつい
え、別れていいの！？わかった！そう(息子に)言ってな！
とか言ってしまう。ちょっと意地悪ですが、傷つけてくる相手を全部受け入れる気もないので、適当に返して流します。だいたいその時だけで終わります。
実の娘の負担が大きすぎて今は少し休んでもらっている所。実の親子だと娘に対してなら何しても何を言ってもいいと思っているのかって思う。嫁の悪口より娘に対しての悪口や文句をそこそこ様子が普通の時でも口にする。
あんだけ尽くしてくれてる娘になんてこと言うんだ！
って叱りたい。けど伝わらないからあれもこれもしてもらったやろって語ってみる…けれど育てたんだから当然だと言う。そおゆう感覚のようです。
誰よりも義母のことしてくれてるのに、本人に伝わらない。
嫁の縁より実の親子の縁の方が深いんだろうけど。
ほんとに認知症って厄介…。こんなわけのわからない状態で意図せず周りを傷つけるし疲弊させるし、どれだけ尽くしても伝わってない。伝わっているとして感謝の言葉を言ったとしても、わけがわからなくなると暴言。叩いてきたり蹴ったりもします。
自分だってなる可能性のある病気なので怖いなぁと思う。どんどん進行するばかりでそのうち何もかもできなくなるなんて。認知症保険があるのもわかる。しっかりしてるうちは誰の世話にもなりたくない人も多いでしょうからね。いざなった時のためにと考える人は気になる保険ですよね。
本人が一番辛いと聞いたことがあるようなないような。自分がなったら自分が一番辛いと思うだろうけど、今は介護する側の当事者がもっとかわいそうと思う。
嫁だからそれほど複雑な葛藤もないし、ただ自分のできる範囲のことしかしない。病院の付き添いも無職で時間があるからできることで、仕事してたらそもそも引き受けない。
療養型病院への転院
先週のうちに次に行く所が決まり、義姉と私が面談に行き説明を受けました。同じような認知の人も多くみてるから大丈夫ですよとのことで、今はもう早く転院できたらと思うばかりです。
自宅に戻らず、そのまま特別養護老人ホームに入る話は入院初日から進めていた所、おしっこを自力で出せなくなっていて、このまま管を入れておくことになり療養型病院へ行くことが決まり、市内の3つの病院から受け入れ可能な1つの病院が決まり、そのあと転院日も来週に決まりました。
納得しての転院ではないし、義母にとっては家に帰れると思って車に乗ったら別の病院に連れてこられて、多分怒りまくるでしょうね。いっそ眠っててくれないかな。
どんな理由を言っても納得する日が来るのか、静かに過ごせるようになるのかわかりませんが…。
認知症の自宅介護は病気が進行するほど難しくなるので、親を預けるなんて…などと罪悪感から先延ばしにするとお互い傷が深くなることもあるので、さっさとケアマネさんに相談に乗ってもらって、自分でも良さそうな施設を探してみることをお勧めします。
私が介護に参加できる理由
誰でも直接介護に参加できるわけじゃないと思っています。遠距離だとなお難しそう。
以前なら長男の嫁がして当然な流れから今ではかわってきているようですね。核家族で仕事をしていたら介護休暇を取れる職場でもないなら難しい。
私が介護に参加できる理由
- 無職 稼ぎは夫に任せた
- 家が近く
- 子供が成人済み
- 家族はそこそこ元気
- 義姉に恩がある キーパーソンは義姉
- 姑を憎んでない
- 実家の母が頑張っている など
たまたま参加できる状態なのでしているけど、無理なのに我慢して介護してる人がたくさんいると思う。
しんどいだろうし早く誰かに相談できますように。
私も実母の介護が重なっていたら、姑より実母のこと優先して義姉に協力もできなかっただろうから色々違ってただろうなと思う。既に老人ホームに入っていたかもしれないし。
なるようにしかなっていかないとゆうか。
見返りを求めないのが善行なら、私のこれは善行でもなんでもない。見返りを願っているので。私が姑に優しくする分、実母が誰かに大事にされて優しくされてますようにとか思ってる。
それでも善いことに変わりないから。そう言ってもらいたい。
義姉が施設入所を決断するまでが長かったです。やっぱり自分の親を施設に入れるなんてという罪悪感が強くて、長いこと頑張りすぎました。私ももっと早くやいやい言えばよかったなと今更ながら思ったり。
自分だったらどうしてただろうと思うと、やっぱり同じようになかなか決断できず先延ばしにするんだろうな。そうして疲労困ぱいの状態になるんだろうなと安易に想像できてしまう。そんなもんなんだろうな。
介護中の方、頑張りすぎないで下さいね。
